ルーローの三角形
ルーローの三角形を描き、向きを変えても同じ間隔の2本の平行線に挟まることを、720 の向きで確かめた。
なにか
「マンホールの蓋はなぜ丸いか」と聞かれたら、答えは「どの向きでも幅が同じだから、蓋が穴に落ちない」である。ところが幅が同じなのは円だけではない。正三角形の各頂点にコンパスの針を置き、向かいの辺へ弧を描くとできるこの膨らんだ三角形は、どの方向から測っても幅がぴったり一定になる。定規2本で挟んで転がすと、円と同じように滑らかに転がる(ただし中心は上下する。だから車輪には使えない)。ロータリーエンジンのローターは、この形をしている。ドリルにすればほぼ四角い穴が開けられる。
おまけの定理がまた渋い。同じ幅を持つ図形の中で、ルーローの三角形は面積が最小になる(Blaschke と Lebesgue、1914)。同じ幅で面積が最大なのは円なので、円とルーローの三角形は「幅が同じ」仲間の両端に立っている。
どう作ったか
境界を3本の円弧のサポート関数で表し、720 の向きすべてで h(θ)+h(θ+π) が幅に等しいことを確かめた(ずれは最大 3×10⁻⁷)。面積は閉じた式 (π−√3)/2 に一致し、同じ幅の円より小さい。
出典
- 数理
- F. Reuleaux による機構学での分類 (19世紀)。面積最小性は W. Blaschke / H. Lebesgue (1914–15)
- 生成
- generators/reuleaux.js(弧3本+サポート関数検査)