ボロノイ×Hat
Hat タイル1,156枚の重心を母点にして、乱数を使わずにボロノイ分割をかけた。
なにか
収蔵品どうしのかけ算の第3号である。キリンの網目(ボロノイ)は乱数で母点をまいたが、今度は Hat タイルの重心という完全に決定論的な点をまいてみる。できあがった網目は一見キリンと見分けがつかないほど不規則なのに、種も乱数も存在しない。不規則さの出どころは、決して周期しない Hat の数学的性質そのものである。ガラスでも結晶でもない準結晶の原子配置は、ちょうどこういう網目をしている。
赤いセルは、鏡映の帽子(左右反転した1枚)の縄張りである。その割合は内側のセルで 13.0% で、1/(1+φ⁴) ≈ 12.7% に近く、黄金比がここにも顔を出す。そして、乱数由来のキリンでも、非周期由来のこの網目でも、セルの平均隣接数はどちらも6になる。出どころが違っても平均の必然(オイラーの公式)は変わらない。見取り図の横断発見2つがひとつの絵で同時に見える。
どう作ったか
Hat の生成器(置換3回・1,156枚)の重心を母点に、ボロノイの生成器と同じ半平面クリップで中央の正方形を分割した。枠の中の母点はどれも自分のセルの中にあり、セルの面積を足すと枠の面積にちょうどなる。
出典
- 数理
- Smith–Myers–Kaplan–Goodman-Strauss (2023) × G. Voronoi (1908)。掛け合わせは本ギャラリーのオリジナル
- 生成
- generators/hatvoronoi.js(Hat重心1,156点・中央40×40を切り出し)